北米に本部を置く,国際協力・援助団体である
メノナイト中央委員会 (MCC)は,2003年3月20日付けで次のような声明を発表しました。
イラク戦争についてメノナイト中央委員会(MCC)からの応答
今回のイラクへの軍事侵略によって,幾百万のイラク人および多くの人々の生命が危険にさらされています。また国際間の正義と平和への努力が無とされ,キリスト教会の証しが損なわれています。わたしたちはこの成り行きを極めて遺憾に思います。北米におけるメノナイトおよび兄弟団に属するものとして,わたしたちはイラクの人々を含めたすべての人々にキリストの平和と,愛と正義の道をもたらす覚悟を新たにしています。
キリストの教会は,苦しむもの(マタイ5章),飢えるもの(マタイ14章),さらに敵(マタイ5章)に対して,危険をかえりみず愛するようにと召されております。この召しにしたがって,MCCはイラクに対する食糧と援助物資輸送のために資金を提供し,この戦争によって被害を受けている人々のための支持を続けます。わたしたちは敵意の終焉と,この戦争の巻き添えとなっているすべての人々の安全を祈り続けてきました。
わたしたちは,教会と国の指導者たちが,イラクの人々と,この地域の人々が人道的危 機に直面していることを思い,平和で正義の解決を提唱するよう呼びかけます。
MCCは,1991年の第一次湾岸戦争のおりからイラクと関わってきました。湾岸戦争と, そ の余波はイラクの人々に多大の困難をもたらしました。わたしたちはその困難がさらに 悪化することを憂慮しております。
国の要職にある人たち,外交官たちが国際平和をほしいままにしていることには,MCC は 何らかの責任を持つものではないことを確認します。しかしながら,わたしたちは,中 東における50年を越える経験を含め,広範な関与をしてきました。神に対する信仰,神 の万民に対する愛への信仰により,戦争と流血を防止するため可能なすべてのことをす るようにと導かれています。
今回の侵略によって戦争回避のための計画や,対話と交渉を促すための国際組織などを 弱体化させるおそれのあることを,教会およびこの国の指導者が認識するよう求めます 。
今回の軍事行動は,死と破壊をもたらすものです。のみならず反米感情,反西欧感情を 増大させ,しばしば更なる暴力と破壊へと導く思想と感情を拡げさせることを懸念しま す。合衆国内での移民社会やアラブ系住民の市民的自由が制限されていることを認識し ,教会がこれに対し思いやりをもって対応するよう呼びかけます。
この戦争についてどのように応答すべきか,教会内に不一致が生じています。教会がキ リストの平和の道と,謙遜と正義とに焦点を合わせ,その力の範囲内で今回の戦争と, イラク人民の苦難を終わらせるためにあらゆる努力をすることがわたしたちの祈りです 。正義に基づく平和が中東と北米とにくまなくありますように。
メノナイト中央委員会 メディア・教育担当
ラリー・ギングリッチ
(JMF オゥノ ミチオ報)