エッセイ

月報「あしょろ」から、エッセイを転載しています。

2018年3月号
人の振り見て…

POCO

先日有るマンガを買って読んだ。「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」(いしいさや⁄講談社)。ある新興宗教を信じている母に育てられた子どもが、その毎日の出来事から疑問を持ち脱退するまでの話し。その本にはどの宗教とは書いてない。しかし、作者の経験した事実と書いてあり、あのキリスト教を名乗る宗教だと解る。私のいるメノナイト教会を含むプロテスタント教会やカトリック教会が使っている聖書とは違うものを聖典としている宗教だろう。

そのマンガは最初Twitterに投稿されて拡散され話題になって連載されることになった。そのTweetについた返信にはその殆どが共感するものだった。ただ、中にはカトリックやプロテスタントのキリスト教と間違っている人もいるようだ。繰り返すが、昔からの伝統的キリスト教会とは似て非なるものである。

詳しい中身は本を買って読んでみて下さい。元の投稿につけられた返信を読んで気付かされたことがあった。その中の一つに「自分たちだけが正しいと思っている親に読ませたい。」と言うのがあった。それを読んで、気を付けなきゃいけないと感じたことがある。自分たちも同じ過ちをしていないか。

クリスチャンの方が絶対正しいとか、他の宗教の人たちは「間違っている」とか「真実を知らない可哀想な人たちだ」と蔑んでいないか。人の振り見てわが振り直せという言葉がある。自分たちの方が正しいと高慢な考えにならないで、自分を省みるためにも、このマンガはクリスチャンに、いや、キリスト教徒に限らず、すべての信仰者に読んで欲しいと思った。




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発行年月 タイトル  筆 者 
2018.2 休載
2018.1 休載
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